専業主婦が起業するまで

思いがけない転勤話が舞い込んできた

21歳で結婚した私は地元埼玉を離れ、知り合いのいない京都での生活が始まりました。優しい旦那と可愛い娘2人に恵まれマイホームを建て、何不自由なく幸せな生活を過ごしていました。ただちょっと・・・育ってきた環境や価値観、言葉(口調)の違いは、とても私には刺激が強く、私自身身にまとう鎧は年々強度が増していったように感じていました。

思いがけず転勤の話が!

転勤のある会社ではなかったため、まさか、まさかの出来事でした。しかも場所は埼玉県へ。不思議なもので地元を離れると郷土愛が芽生えるというのか住みやすい埼玉が恋しくなっていた時のことでした。その当時、東日本大震災の直後という事もあり世の中は混乱、余震のまだまだ続く中 13,4年住んだ京都を後にしました。

自分を見つめる日々

娘は中学校入学と小学4年生、家族は慣れない新生活に必死の様子でした。みんな頑張っているから「私もパートでも始めよう!!」と履歴書を目の前にした時、ショックを隠し切れなかったのです・・・・

私には何も書くことがない

短大卒業して1年ほど働き社会経験のほとんどないまま家庭へこもる。車の免許もない。趣味も特技も、何もない。・・・あれ?自分の好きな食べ物ってなに?香りは?服は?やってみたいこと?夢?目標?なんにも自分のことがわからないのです。すべては家族の為にエネルギーを注いできた私は ふと気づけば空っぽでした。

Facebookが流行 幼馴染からの連絡で登録してみるとビックリする世界が広がっていた。どんどん昔の友達と繋がる。学生時代、喋った事のない人まで気軽に交流できてしまう。皆さんから届くメッセージの内容に戸惑う日々・・・「まさか専業主婦だなんて!」「バリバリのキャリアウーマンかと思っていた」など多くの声が届きました。実は、若くして結婚した私は遊んでいる同年代の姿をみると、羨ましくなってしまうのではないかと思い連絡は数少ない友人のみと遮断していました。十数年ぶりに周りの人の近況を知り、みんなが眩しかったぁ・・・これこそ浦島太郎状態。そして、専業主婦の姿に驚かれるなんて一体私は周りからどんなイメージを持たれていたのだろう?頭を抱えたのです。

小さい時から役が付いてくる人生でした。班長、学級委員・・それは大人になってからも同じでクラス委員、子供会会長など 決して自らではなくやらされている感満載でしたけど・・・役が付いていない時は ほとんど無かったように思います。このせいなんでしょうかね。嫌といってもどうせやらされるわけですから、抵抗したり、意見したりすることは無駄なことであり、この場が和むなら「はいはい・・やりますよ」と引き受けていく癖がついていました。

たった1度の人生だから・・に思わず反応した自分に気づく

言われたことは真面目にこなす受け身人生。

眩しい周りに影響を受けたのか、履歴書に「何か書きたい!」と転勤を機に新しい生活、そして受け身人生とサヨナラしたく挑戦してみよう!と思ったのです。とはいえ、自分に投資したことのなかった私は「早くて、安くて、1日で取れる資格」で検索。そこで出てきた「カラーセラピー」という文字。もちろん なにこれ?です。でも、、

やっと芽生えた小さなヤル気の芽を自ら摘み取りたくない

その想いが強かったのです。

誰に聞いても知らないカラーセラピー。友人は言いました「リナがこのままでいるのは勿体ないよ。たった1度の人生だからやってみたら」と。自分の人生に可能性を感じさせてくれた言葉でした。自分で切り開くことが いくつになっても、ママになってもやっていいのではないかと1歩踏み出すことへ【自分への許可】が出たのです。すると、受け身の人生だと感じていたことは、ただ面倒なことを避ける癖、出来ないことは周りのせいにしてきただけではないのか、という事にと気づいたのです。

勇気をもってTCカラーセラピー講座を受講

履歴書に書くため、という安易な理由で飛び込んだカラーの世界は驚きの連続でした。人生が変わったといっても過言ではない。資格取得後いざ!働こう!履歴書準備OK!・・・しかし、その先に待っていたのは望んだ場所は全て、年齢制限が下げられていたり、募集が終わっていたり、閉店しちゃったり・・・うまくいかないのです。そのうち、どこからともなく、カラーセラピーやって欲しい!という声を頂きボトルを持って色んな所へお出かけしました。実家が美容室でありそのお客様へのセッションです。するとテキストを読んでいるだけなのに泣く人が出てくるのです。私よりも遥か人生経験の豊富な御姉様方に。そして感謝される。私はただただお話を聴くことしかできないのに、色で心を癒すことは可能なんだと実感した時でした。

そこで猛勉強!どうしたら、もっと上手にカラーセラピーが出来るのか?そうやって体験を重ねていくうちにお金を頂く場面になりました。もちろん、仕事にするつもりもなかったのでお断りをしたのですが握らされたお札。あの感覚は今でも忘れられません。泣いていた方がすっきりした笑顔でありがとう!と伝えてくれたのです。学ぶことが面白くなった私はステップアップ講座を受講し、色に関する資格やスキルを磨き、心理学、脳科学などあらゆる方面へ興味をもちました。 そして、初めてカラーセラピーと出逢って3年後 トレーナーとなり「先生」と呼ばれる立場になりました。この時開業届も提出しサロンオーナーにもなったのです。

興味を持ったこと、好きだと思ったことに進むとどんどん道は拓けてきました

 

全ては自分の意志で決められる

振り返ってみると、役のある人生も、履歴書に書くことがなく落ち込んだあの時も、ことごとくパート先が見つからなかったのも 今につながるための1つも欠けてはいけない大切な要素だったと思います

社会経験のない専業主婦が起業した私サイズの起業に至るまでのストーリーのポイントは

  • 自分に興味を持ったこと
  • 自分さえ我慢すれが丸く事は済むという犠牲心が強かったことに気づけ脱出を試みたこと
  • 大切なことを気づかせてくれる出来事や出会いに感謝し自分の意志のもと何事も決断、実行することを心がけたこと

だと思っています。自分を大切にする癖が身につくとと色々なことが良い方向へ進むことを実感しました。自分に湧き上がってきた想い、願いは自分で叶えてあげる。誰かに求めるのではなく、まだ見ぬ景色を自分で自分にみせてあげることは いつだって可能なことでした。

今、何か上手くいかないことがある方はそっちの方向ではないよ~こっちにあなたにピッタリな道が準備されているよ~の合図かもしれませんね。

思考が変われば行動が変わる、行動が変われば人生が変わる 

カラーセラピストになってよかった♡

カラーセラピストとなり8年の月日が経ちました。 沢山の先輩セラピストさんや生徒さん、素敵なお客様との出会いによって想像もつかなかった世界にいます。色や数字をツールに心の面を勉強してわかったことは、人は幼少期に刻まれた経験が今も大きく影響していること。誰にでもある思考癖、口癖は知らず知らずのうちに、自分を窮屈な世界に閉じ込めていることが多いのです。自由で開放的に大切な人と大切なコミュニケーションを繋ぐには、まず自分を知ること。その【きっかけ】にカラーセラピーがお役に立てたら嬉しいな、と思っております。そのためにも

私はご縁ある方々が安心して心を開放できる場をご提供できるように今後とも精進努力していきます。

想いが言葉にならないもどかしさは私も熟知しているつもりです。ゆっくりで大丈夫です。良かったらお話を聴かせてくださいね



必要な方に必要なことが届きますように♡